【第1回特別インタビュー企画】内視鏡専門医の方に聞いてみた ~医者の腕と経験が左右する内視鏡検査の苦痛と病気発見率~

お医者さんの技量格差による患者さんへの負担の影響

内視鏡検査は口や鼻、肛門からカメラが内蔵されたファイバースコープを消化管内に挿入し、内部の状態を詳しく調べる検査です。そのため、CTやMRIなどの画像検査では分からない早期段階の小さな病変を発見することが可能であり、とくに胃がんや大腸がんの早期発見に役立つ検査とされています。
その一方で、内視鏡検査は一般的な画像検査よりも身体的・精神的苦痛が大きな検査です。より苦痛のない検査を行うためにはどういった事が考えられるでしょうか。
また、がんは早期発見がその後の生命を左右する病気といっても過言ではなく、内視鏡検査は早期発見のために行う検査でもあります。大腸がんの発見率が1%上昇すると、大腸がんでの死亡率は5%下がるとの報告(N Engl J Med 2014; 370:1298-1306参照)も…。
このように、内視鏡検査は技術面と診断力の点で、医師の技量に左右される検査でもあります。しかし、その技量の違いは一般人目線では分かりにくいもの。そこで今回は、医師の技量の違いが内視鏡検査にどのような影響を及ぼすのか「えどがわ橋内科・内視鏡クリニック」の上條医師にお話を聞いてみました。

目次

登場人物

上條医師
えどがわ橋内科・内視鏡クリニックの院長先生で、日本消化器内視鏡学会専門医資格を所有している。2019年9月には江戸川橋駅徒歩3分の地にえどがわ橋内科・内視鏡クリニックを開設し、地域医療の発展に貢献している。

インタビュアー
司会進行を行うインタビュー担当者

お医者さんの腕によって内視鏡検査は何が変わってくるのか?

今回は、お医者さんの腕の違いによって内視鏡検査にはどのような影響があるのか、えどがわ橋内科・内視鏡クリニック院長上條信也先生にインタビューします。 上條先生は、これまで聖路加国際病院などの大病院に勤務され、延べ8万件の内視鏡検査を行ってきたベテラン医師です。それでは上條先生、よろしくお願いします!

インタビュアー
上條医師上條医師

今回は、内視鏡検査と医師の技量の関係について踏み込んだお話をさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

Q1.内視鏡検査において、検査をするお医者さんの技量によって痛みや辛さに大きな差が出ると思います。 その技量の差が出てくるのは、お医者さんの経験値や実績数の差によるものだと思いますが、 その他にありましたら教えていただけますでしょうか?

インタビュアー
上條医師上條医師

確かに、内視鏡検査は少なからず痛みや辛さを伴う検査ですから、医師の技量によって苦痛の大きさは変わります。技量の高い医師の方がスムーズな検査ができるため、短時間で喉や大腸への刺激を最小限に抑えた検査を受けることができるでしょう。
そのような技量の高い医師を見つける指標の一つは「経歴」です。より多くの実績がある医師の方が検査に慣れていますし、病変を発見する能力も高い傾向にあるというのはイメージしやすいことかと思います。

やっぱり経歴がだいじなんですね!

インタビュアー
上條医師上條医師

ですが、経歴がすべてではありません!向上心を持った医師であるかどうかも大切なポイントです。医師は常に成長が求められる職種ですから、「どうしてうまくいかないんだろう?」、「どうして患者さんが辛くなってくるんだろう?」と常に考え、技術力の向上を目指す医師は信頼できる医師だと考えてよいでしょう。
また、苦痛を最小限に抑えるためには、検査前の飲食を控える、下剤を飲むなど事前にやってもらうべきことも多々あります。それらを確実に患者さんに伝え、実行してもらうことができるかも医師の腕の見せ所です。

Q2.経歴以外も大切なんですね。ありがとうございます。続いての質問です。お医者さんの技量によって、他に何か差が出てくることはありますか?

インタビュアー
上條医師上條医師

医師の技量によって変わるのは、第一に検査時間が早いことです。内視鏡検査は内蔵されたカメラに映し出される画像のみを頼りに胃や大腸の内部にファイバースコープを進めていかなければなりません。実はある程度の技術が必要な検査なのです。ですから、経験数が豊富で技量の高い医師ほどスムーズに淀みなくファイバースコープを進めることができます。一方、技量の低い医師は検査の時間がかかるだけでなく、ファイバースコープを進める過程で消化管を刺激して痛みを引き起こしてしまうことも少なくありません。

そういった先生には診てもらいたくはないですね。

インタビュアー
上條医師上條医師

また、経験や知識が豊富で技量の高い医師は、どの部位に病気が生じやすいか熟知しています。粘膜の微小な変化も敏感に感知できますので、病気の見落としが少ないと言えます。
内視鏡検査の費用は医師の技量によって変わることはありませんので、同じ費用を出すなら技量の高い医師を選ぶのがおすすめです。

Q3.なるべく技量の高い方を選ぶようにします。次の質問ですが、大腸カメラと胃カメラでは、どちらがより、お医者さんの技量が試されますでしょうか?

インタビュアー
上條医師上條医師

大腸カメラも胃カメラ…どちらも安全で苦痛なく的確な診断をするには一定の技術が必要になります。必要な技量の高さに上下はないように思います。
ただ、個人的には言えば、大腸は曲がりくねった臓器。曲がり方にも個人差がありますし、その中を正確に進めていかなければなりませんので大腸カメラの方が難しいとは思います。近年では鎮静剤を使用して寝ている間に検査を行う医療機関も増えていますね。

便利になったというか、色々な対応がとれるようになったんですね。

インタビュアー
上條医師上條医師

一方、胃の場合は挿入時に「オエッ」となりやすいので、嘔吐感が少ない挿入を行う技術が求められます。また、チェックしなければならないポイントも大腸より多いため、的確な診断力が必要…という点では胃カメラも難しい検査と言えますね。

内視鏡検査が上手なお医者さん・クリニックの見分け方

Q4.一般の方(初めて内視鏡をうける人)が痛みや苦痛が少ないクリニックへ受診したいと思った際に、クリニックの見分け方などはありますでしょうか?例えばホームページを見る場合ここは見るべき、など。

インタビュアー
上條医師上條医師

先ほども述べましたが、医師の技量の高さを見分ける指標の一つは「経歴」です。どんなことでも数を熟せば上達していきますよね?内視鏡検査も同じです。どこでどのくらいの検査を経験してきたのか、内視鏡検査に携わって何年経つのか…。経験年数が長く、実績数が多い医師ほど技量は高い傾向にあります。
ただ、「経験」はあくまでも指標の一つ。一概に何十年も内視鏡検査を行ってきたからと言って全ての医師の技量が高いというわけではありません。残念ながら、実績が多くても技量の高くない医師がいるのも事実です。
そういった経験や技量についてはサイトを見ても分からないと思います。見分けるのは難しいでしょうね。

そうですよね。他に見分けるポイントとかあるんでしょうか?

インタビュアー
上條医師上條医師

その他の見分け方としては、やはり知人などから聞いた評判も大きなポイントと思います。インターネット上の口コミはあまり参考にならないことも多いですが、リアルな体験談は参考になりますね。
また、内視鏡には適正な使用方法などを定める日本消化器内視鏡学会という学会があります。日本で内視鏡検査や治療に携わる医師のほとんどはこの学会に所属しており、一定の経験数があって試験にパスすれば専門医や指導医という資格が認定されるんです。専門医や指導医資格も一定の知識や経験がある医師である証明になりますので、技量の高さを見分ける指標になります。

内視鏡検査はクリニックで受ける?大病院で受ける?

Q5.内視鏡検査をうけるうえで、大病院とクリニックの大きな違いはどこにありますでしょうか?

インタビュアー
上條医師上條医師

一般的には、大きな病院ほど良い検査や治療を行っていると考える方が多いと思います。 ですが、大学病院のような大きな病院では経験の少ない研修医や研修上がりの若い医師が検査を担当するケースも多く、先ほども述べましたが検査に時間がかかったり、苦痛を伴ったりすることも少なくありません。万が一の緊急時の体制は整っていますが、検査自体の技量が高いとは言い切れないのです。

そうだったんですね!勘違いしてました。

インタビュアー
上條医師上條医師

一方、クリニックはある程度の実績を積んだ医師が院長を務め、院長自身が検査や治療を行うことがほとんど。一概には言えませんが、大病院で培ってきた技量の高い検査が受けられるケースが多いと思います。また、医師も雇われではなく経営者になりますので、評判にも直接影響する技術力のアップを常に意識しているものです。万が一の緊急時の対応はできないこともありますが、大抵は近隣の大病院と提携を結んで、必要であればスムーズに紹介することができる体制になっています。
それから、クリニックは待ち時間が少ないのも魅力の一つだと思います。大病院は場合によっては検査を受けるのにほぼ丸一日かかることもあるので、通院の負担は大きいですね。

内視鏡検査当日のお医者さんの心配り

Q6.内視鏡検査の際に、患者様の不安を取り除くために、なにか特別にされていることがありましたら、教えていただけませんでしょうか?

インタビュアー
上條医師上條医師

当院では、検査前にできるだけ丁寧に検査の内容、リスクなどを説明するよう心がけています。患者さんは医師が想像するよりも多くの不安や悩みを抱えているケースが多いため、じっくり話を聞き、説明を繰り返すことで不安がなくなったという患者さんも多くいます。
また、内視鏡検査は患者さんがリラックスした方がスムーズな検査ができるものです。そのため、検査中は力を抜いてゆったりした体勢になってもらえるよう、看護師が背中をさするなど細やかな配慮を怠らないようにしています。

そういったお考えもあったんですね。先生のところで受けられる方は安心ですね。

インタビュアー
上條医師上條医師

ありがとうございます。また、不安感が特に強い方には、希望に合わせて鎮痛剤や鎮静剤を用いた検査を実施しています。眠っている間に検査が終わるので、以前内視鏡検査で辛い思いをしたという患者さんも定期的に検査を受けに来てくれていますよ。

~ここだけの話~異性の患者さんの対応

Q7.お医者さんは異性の患者さんの大腸内視鏡検査に対してどういう風に思われてますか?

インタビュアー
上條医師上條医師

医師は患者さんが同性でも異性でも特別な意識をすることはありません。あくまで一人の患者さんとして診ているので、性別は関係ないんです。 ですが、患者さんによっては異性の医師に大腸カメラをしてもらうのはちょっと…という方がいらっしゃるのも事実です。医師が性別を意識することはない…といっても気になってしまう方は気になってしまうものです。

そうですよね。検査の内容が内容なので気になりますよね。

インタビュアー
上條医師上條医師

はい、そこでおすすめなのは、男性医師も女性医師も内視鏡検査を行っているクリニックを選ぶことだと思います。特に、女性の患者さんは異性の医師に検査に抵抗があるという方が男性より多いと思いますので、女性医師も在籍しているクリニックだと安心ですね。

今回は、えどがわ橋内科・内視鏡クリニック院長上條信也医師に内視鏡検査とお医者さんの技量についてお聞きしました。
上條医師は内視鏡検査の経験が非常に豊富で、患者さん一人ひとりに合わせた検査を実施しているとのこと。また、えどがわ橋内科・内視鏡クリニックは曜日によっては女性医師の検査を受けることができるそうです。安心して受診できますね。 では、本日はありがとうございました!

インタビュアー
上條医師上條医師

こちらこそありがとうございます!内視鏡検査を受けるときは、今回のことを参考にして医師やクリニックを選ぶようにしてください。

ご協力:えどがわ橋内科・内視鏡クリニック 上條先生

    

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