胃カメラの費用はどのくらい?

更新日:2020/09/18  投稿日:2019/10/29

この記事を読めば分かること

  • 胃カメラ(胃内視鏡)検査の費用は保険適用で大体4,000円くらいかかる!
  • 条件によっては保険適用でも10,000円~15,000円かかることもある!
  • 保険が適用できないケースがある!
  • クリニック選びは経験や実績が大事!

この記事は約6分で読めます。

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の費用の相場

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は胃、食道、十二指腸の内部の状態を詳しく観察できる検査です。一般的な健康診断などで行われるバリウム検査(胃透視検査)とは異なり、発症初期の病気も発見することができます。このため、現在では人間ドックやがん検診などでも広く取り入れられている検査の一つとなっています。

検査自体の費用にプラスαが必要

がんの早期発見にも大きく寄与する胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)。できるだけ定期的に検査を受けるのが望ましい検査ではありますが、バリウム検査などと比較すると費用は高くなります。
厚生労働省が定める診療報酬(令和元年11月現在)において、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の検査料は1140点(11400円)と定められています。つまり、保険診療で3割負担の方は3500円ほどの自己負担となるのです。
しかし、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行う場合は検査料だけでなく、初診や再診にかかる費用が必要となります。また、何らかの病気が発見された場合は病変部の一部を採取して病理検査(顕微鏡で病変の組織などを詳しく調べる検査)を行うため、病理検査料や生検処置料、病理判断料などが追加されます。さらに、検査で異常が発見された場合、ピロリ菌検査や血液検査が必要になったり、胃薬などの処方が必要になったりすることも少なくありません。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行う際には、検査料以外にも様々な費用が必要になる可能性があることを念頭に置いておきましょう。

検査料以外の費用とは?

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)のみを行い、追加の検査も治療も必要ない場合は検査料にプラスして初診の場合は診療報酬288点(2880円)再診の場合は診療報酬73点(730円)のみが必要となります。
そのほか、ポリープや腫瘍などの病気が発見された場合は生検処置料(310~620点:3100~6200円)、病理検査料(860~1520点:8600~15200円)、病理判断料(150点:1500円)などが必要です。

余裕をもって用意しておくこと!

このように、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)に必要な費用は、検査の内容や検査中の処置によって大きく異ります。
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)のみで追加の検査や処置が必要ない場合は4000円程度の自己負担となりますが、場合によっては10000~15000円程度の負担が必要になることも。必要となる追加検査や処置の有無は実際に胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を受けてみないとわかりません。このため、検査を受ける際は余裕をもって用意しておくと安心ですね。

保険が効かないことも…

病気やけがの診断・治療には健康保険が適応となるため、厚生労働省が定めた診療報酬に基づく費用の1~3割分が自己負担となります。
しかし、これはあくまで「病気やけが」があるとき、疑われるときのみ。何も症状はないものの、人間ドックやがん検診の一つとして胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を行う場合、保険が効かないケースがあります。
そのような場合の費用は医療機関によって異なりますが、相場は5000~10000円前後です。また、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)と同時に血液検査や胸部レントゲン検査、腹部超音波検査などがセットになっているコースもあります。自己負担で検査を受ける際は、事前に費用や同時に受けられる検査などについて確認しておくようにしましょう。

費用が高ければ良いクリニックだとは限らない?!

腹痛や吐き気などの何らかの症状がある場合、バリウム検査で「要精密検査」と判定された場合などは保険診療で胃カメラ(上部内視鏡検査)を受けることが可能です。しかし、人間ドックやがん検診として受ける場合は保険が効かないことが多く、検査にかかる費用は医療機関によってまちまちです。
近年では、完全個室のプライベート空間やお城のようなゴージャスな内装などセレブさを「ウリ」に宣伝を拡げているクリニックも少なくありません。このため、費用が高いほど良いクリニックであると誤解している方も大勢いるのが現状です。
しかし、費用が高いからといって必ずしも医師の技術や知識が優れているとは限りません。逆に、費用が安いクリニックだからといって程度の低い医療を提供しているわけではないのです。
数あるクリニックの中から検査を受けるクリニックを選ぶ際は費用に左右されないよう注意しましょう。

費用よりも、実績と緊急時の対応の充実さでクリニックを選ぶべき

では、どのような基準でクリニックを選べばよいのでしょうか?
家族や知人からも口コミでクリニックを選ぶ方もいると思いますが、最近では医療機関専用の口コミサイトやクリニックのホームページなどを判断材料とする方も多いのではないでしょうか?
よりよいクリニックを選ぶ際のポイントをご紹介します。

クリニックの実績が詳しく掲載されている

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は鼻や口にファイバースコープを挿入しなければならず、少なからず受検者に苦痛を与える検査です。受検者としては正しい診断を得ながらもできるだけ早く終わってほしいというのが本音でしょう。 胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)を素早く的確に行うには技術が必要です。このため、クリニックは検査実績が多いところを選ぶのがおススメ。検査実績が多いクリニックは医師だけでなく看護師などのスタッフも検査になれていますので、検査前後のケア体制が整っている傾向にあります。 ホームページなどにクリニックの実績が詳しく掲載されていると安心できますね。

内視鏡の専門医がいる

一定の知識や経験数を認められて初めて資格が与えられる「日本消化器内視鏡学会認定専門医」は胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)の技術を担保する資格でもあります。 クリニックを選ぶ際には専門医が在籍しているか否かのポイントの一つと言ってよいでしょう。 ただし、単に「専門医」と宣伝しているクリニックではなく、認定する学会名が正しく明記されているかもしっかりチェックして下さい。

緊急時の提携医療機関があるか?

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は食道や胃、十二指腸にファイバースコープを挿入しながら行う検査です。多くは問題なく検査を終えることができますが、100%安全と言い切ることはできません。ファイバースコープで消化管の壁を傷つけて出血が生じるようなこともあるのです。このような緊急事態が生じた場合、クリニックでの治療が難しい場合は手術も可能な総合病院への紹介が必要となることも…。 クリニックを選ぶ際は、緊急時に周辺の病院との提携がしっかりしているかチェックするのもポイントの一つです。

まとめ

胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は胃がんなどの早期発見に優れるため、症状がない場合でも定期的に受けていただきたい検査の一つです。
検査にかかる費用は検査の内容や処置によって異なりますが、5000~10000円ほどが相場となります。検査を受けるクリニックはホームページなどの内容をよく見て決定し、検査に必要な費用について事前に確認しておくとよいでしょう。

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